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停電してお湯が出ない! 自分でできるガス給湯器の復旧のポイントとやり方
停電したときに、ガス給湯器はチェックしていますか?
予期せぬタイミングで停電が起こり、さまざまな暮らしの活動に支障をきたすことがあります。
パソコンや冷蔵庫、エアコンなど、日々の生活に密着した電化製品の復旧にあたふた。
うっかり後回しになってしまうのが「給湯器」です。
基本的に、電気が止まっている間はガス給湯器も使えなくなります。
照明がついてほっとしたのもつかの間、今度はお湯が出なくてパニック! という話も耳にします。
落ち着いて対応できるように、停電でガス給湯器が止まってしまったときにチェックしておくべきポイントとその復旧方法を詳しく解説します。
目次
1. 停電中は給湯器が使えない? 復旧までと通電後にすべきこと
自然災害や計画停電などで電力の供給が止まると、ほとんどのガス給湯器が使えなくなります。
ガスなら使用可能と考える方も多いと思いますが、100V電源を利用している給湯器や給湯リモコンは電気が必要なため、停電時はストップしてしまいます。
ご自宅の給湯器が停電時でも使えるかどうか、気になりますよね。
停電時でもお湯を使えるケースをご紹介すると同時に、ガス給湯器が止まってしまった場合、停電中・電気の復旧後にするべきことを整理したいと思います。
(1)停電時でもお湯を使えるケース
停電時に使えるガス給湯器は、乾電池を安全装置と点火の動力にしているタイプです。
風呂釜や小型ガス湯沸かし器が該当します。全自動風呂に対応している給湯器やリモコンでの操作をするものは、電気を利用して作動させるため使えません。
中には「停電モード」があるガス給湯器もあります。
ガスと水道が使える状況下であれば、停電対応ユニットを自動車のアクセサリーソケットに接続して給湯を可能にします。
湯はり、追い焚きなどには対応していないため、あくまでも緊急時、電気が復旧するまでにお湯が必要な場合に使用してください。
ガスでの湯沸かし時は、換気扇を使用しない状況はガス中毒の恐れがあります。
窓を開けられないなど、換気ができない環境では大変危険なので使わないようにしましょう。
(2)停電中の基本的な対応
停電でガス給湯器が止まった場合、基本的には電気が復旧するまで待機します。
計画停電であれば事前に準備ができますが、停電が発生する要因はさまざまです。
突発的に起こったときは、原因を確認して適切に対処することが大切。まず身の回りの安全を確かめましょう。
夜間で手元、足元が暗い場合は、懐中電灯やスマホの照明などで明るさを確保してください。
大雨や落雷など自然災害の際は、地域一帯で停電していることが多いでしょう。
近くの家も同様に照明が消えているかなど確認してください。
日中で状況が分かりにくい場合は、電池式のラジオなどで情報をチェック。
自分の家だけの停電であれば、ブレーカーが落ちている、あるいは何か電気のトラブルが発生している可能性があります。
ブレーカー本体の故障や漏電が考えられる場合は、電力会社や電気工事店に連絡をして適切に処理をしてもらってください。
電気が復旧しても、すぐに給湯器は作動せずお湯を出せません。
通電後にガスメーター・給湯器本体・リモコンなどをリセットする必要があります。
では具体的な対応方法について、詳しくみていきましょう。
2. 停電後にお湯が出ない場合の原因と対処法
停電で給湯器が使えない場合、基本的に再度電気が通れば自然にお湯が使えるようになります。
しかしなにもせずに元通りとはいきません。 通電後にガスメーターや給湯器、リモコンを再稼働させるために必要なステップを解説します。
(1)必ずチェックするポイントと原因の特定
次にご紹介する6項目をすべてチェックしてもお湯が出ないようであれば、給湯器本体の故障が原因です。
メーカーやガス給湯器の交換・修理業者に問い合わせてください。
また現在、世界的な半導体不足により給湯器が品薄になる事態が起こっています。
給湯器が使えない環境は日常生活でとても困ると思います。できるだけ早く入荷状況を確認しましょう。
レンタルで緊急対応してくれることもありますので、問い合わせてみてください。
①ガスのチェック
まずはガスコンロをはじめとしたガス機器が、使えるかどうかを確認しましょう。
ガスはつくがお湯が出ない場合は、ガスのトラブルではなく電気・給湯器のリモコン、あるいは水道にかかわるものに原因があります。
②ブレーカー落ちと本体プラグ抜け
自然停電や計画停電で地域が停電している場合、復旧するまで待つしかありません。
しかし自宅のみ電気がつかないときは、ブレーカーが落ちている可能性が高いでしょう。
また給湯器のみが使えないのであれば、電源のプラグが抜けていることも考えられます。
給湯器本体近くにあるプラグが抜けていないかチェックしましょう。
③給湯器のリモコン
停電復旧後、ブレーカーや本体プラグにも問題がないのにお湯が使えないなら、給湯器のリモコンが原因かもしれません。
画面上にエラーコードが出ていれば、取扱説明書を参照しながら対処してください。
エラーコードの有無にかかわらず、一旦リモコンをリセットすると解決することもあります。
③水抜き栓のフィルター掃除
お湯の出が悪くなる、お湯にならない要因のひとつに給湯器の水抜き栓フィルターの汚れがあります。
お使いの給湯器の取扱説明書を見ながら、お手入れをしましょう。
④キッチンとお風呂どちらもお湯が出ない?
湯・水の両方が出る蛇口を「混合水栓」と言いますが、この切り替えをする部品にバブルカートリッジがあります。
キッチンとお風呂、いずれかの蛇口だけお湯が出ない場合は、このカートリッジが原因となっている可能性が高いです。
⑤水が出るか
お湯だけでなく、そもそも水が出ないというケースもあります。
近隣一体の断水や工事等の計画断水であれば、停電と同様に再供給後には解消できます。
また止水栓が閉じている、水道管の凍結などの原因も考えられます。
水道の元栓や止水栓を開きなおす、凍結は解けるのを待つといった対応をしてください。
また蛇口の故障なども原因のひとつのため、困ったときは水道関係の修理業者へ修理を依頼しましょう。
(2)具体的なリセット・復旧方法
給湯器からお湯が出なくなる原因はさまざまです。
ブレーカーや水栓の問題など、給湯器と直接のかかわりがない場合もあり、電気や水道の専門業者へ修理を依頼する必要もあるでしょう。
自分でできるガスに関係する復旧策としては、以下の3つのリセット方法があります。
それでもお湯が出ない場合は、給湯器本体が故障している可能性が高いため、メーカーやガス給湯器交換修理業者へ問い合わせてください。
①ガスメーターのリセット
ガスメーターが止まっている場合は、メーター自体を復帰させます。
ガス漏れの危険性があるため、まずはガス臭さがないか確認します。
ガスのにおいが少しでも感じられる場合は、ご自身ではなにもせず早急にガス会社へ連絡してください。
都市ガス・プロパンガスいずれもガス台の元栓を閉めてから、復帰ボタンを押すという流れが基本となります。
それぞれボタンの取り付け箇所は異なり、都市ガスは赤の点滅、プロパンガスは液晶画面表示でリセットが確認できます。
②給湯器本体のリセット
安全装置の誤作動などにより、給湯器が止まっていることがあります。その際は給湯器をリセットしましょう。
電源プラグを抜き、30秒ほど後に再度さし込めばリセット完了です。
マンションなどの集合住宅では、電源ケーブルが給湯器に直接接続されていることがあります。
その際はお湯が出ない箇所のブレーカーを落として対応します。
③リモコンのリセット
停電後、電源供給で稼働するリモコンは通電後にリセットしましょう。
エラーコードが出ていれば、取扱説明書でエラー内容を確認し解決法を試します。
エラーコードが出ていなくても、設定に不具合が発生していることもあるため、設定をすべてオフにし、電源を入れなおしてリセットします。
3. まとめ
停電でガス給湯器が止まってしまい、お湯が使えなくなった際の対応方法を詳しく解説しました。
停電は突然起こることが多く、どきっとしますよね。生活に必要な家電が止まり、不安が募ります。
ようやく電気が復旧しても今度はお湯が出なくなり、ますます落ち着かない気持ちに。
ライフラインをいち早く取り戻し、安心して暮らせるようにガス給湯器のリセットボタンやリモコンの表示内容をあらかじめチェックしておきましょう。