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リモコンだけ交換できる? 給湯器のリモコン修理にかかる費用
お湯は出ているのに、突然給湯器のリモコンがつかなくなり、温度設定などの操作ができず困ったという経験はありませんか?
リモコンがつかない原因には本体の不具合、電源設備のトラブルなどが考えられます。
また、修理費用にはどれくらいかかるかも気になる部分です。
そこで今回は、給湯器のリモコンがつかない主な原因について、交換する際の費用と注意点、業者を呼ぶ前のポイントなどについてご紹介します。
目次
1. よくあるトラブル! 給湯器のリモコンがつかない主な原因
そもそも給湯器のリモコンがなぜつかないのか、その主な原因をご紹介します。
現在リモコンがついていない方は、ひとつひとつチェックしてみてください。
(1)リモコン自体の電源が切れている
リモコン自体の電源が故障など何らかの要因で切れているとき、リモコンパネルの表示がつきません。
一般的に、給湯器本体とリモコンは別々の場所に設置されています。
給湯器からリモコンに電源ケーブルがつながっていることでリモコンがつきます。
シャワーや蛇口からお湯が出ているのに、リモコンがつかない場合は、電源ケーブルからリモコンまでの間で不具合が発生している可能性があります。
(2)液晶パネルの故障
リモコンの液晶パネルが故障しているケースがあります。
単純にパネル故障の場合、ボタン操作はできる可能性があります。
しかし、パネル表示がつかないと操作ができても設定温度がわからないため不便です。
(3)ブレーカー落ち
ブレーカーが落ちていてリモコンがつかない可能性があります。
自宅にある分電盤を開けて、落ちている(切になっている)部分がないか確認します。
ブレーカーは全体が落ちている場合と、部分的に落ちている場合がありますので、個別のブレーカーもチェックしましょう。
(4)配線
給湯器とつながる配線が故障していることがあります。
給湯器は問題ないが、リモコンだけつかないときに考えられる原因です。
修理は専門業者に依頼が必要です。
(5)節電モード
節電モードで設定している場合、リモコンが一時的に表示されない場合があります。
この場合は故障ではなく運転スイッチを押したりお湯を出したりすることで解除されます。
もし節電モードの機能がついていない機種の場合は、リモコンの不具合が疑われます。
(6)落雷
近くで落雷があったとき、落雷からの影響を防止するために、安全装置が働き電力供給を停止することがあります。
また、落雷が近い場合、過電流が流れて給湯器内部の部品が損傷し、給湯器がショートしてリモコンがつかない場合があります。
安全装置による停止の場合には、コンセントの抜きさしで復旧します。
復旧したらリモコンの時計が初期化されてしまうことがあるので、その場合は時計合わせをしましょう。
屋外設置の給湯器のコンセントを抜きさしする際は、濡れた手でコンセントに触れると感電の恐れがあり大変危険です。
雷が収まってから、雨が降っていない状態で乾いた手で行うようにしましょう。
ショートした場合には損傷した部品の修理・交換が必要になりますので、修理業者に連絡しましょう。
また、落雷の影響がハッキリしている場合には火災保険が適用される可能性があります。
ショートであれば、基板に焼け焦げた跡などがあります。
被害状況を写真に残したうえで保険会社に相談しましょう。
(7)電源のON・OFF確認する
どのような原因が考えられるとしても、電源のON・OFFは必ず試しましょう。
落雷のための安全装置が影響した場合、電源プラグの入れ直しで復旧したりします。
一度リセットしてもリモコンがつかない場合なら故障を疑います。
2. リモコンだけ交換できる? かかる費用と注意点
給湯器には問題ないがリモコンだけの故障が疑われる場合、リモコン単体で交換できるのでしょうか。
部分的な交換方法と費用などについてご紹介します。
(1)液晶パネルを修理交換する
液晶パネルの文字が欠ける、あるいは真っ暗なままで反応がない場合、一般的には液晶パネル部分を交換することでリモコンが復旧できます。
パネル交換してもリモコンがつかないときは、リモコン本体か給湯器の交換が必要な場合があります。
またリモコン内部に水が入り込んだ場合、腐食により故障の原因になりやすいため、液晶を交換するだけでなく、防水処置もきちんと行う必要があるでしょう。
購入から1年程度で液晶パネルに不具合がある場合、メーカー保証が受けられる可能性がありますので、事前に確認してみましょう。
(2)リモコンを全体交換する
電源の入れ直しをしてもリモコンがつかないときは、リモコン全体の交換が必要です。
メーカーにリモコンの交換を依頼した場合、リモコン本体+作業代で2~3万円ほどかかります。
修理の部品を取り寄せるのに時間がかかったり、お使いの給湯器に適応するリモコンがメーカーで欠品していたりする場合もあるため、メーカーに確認する必要があります。
また、リモコンのみ交換するときは、給湯器本体に適したものであることが必要です。
せっかく交換するのだからと、最新のリモコンに交換できるわけではないことに注意しましょう。
(3)給湯器ごと交換する
リモコンのみの不具合ではない場合、給湯器ごとの交換になる可能性があります。
新品で設置してから10年以上経過しているなら、機器の寿命の可能性があります。
購入からまだ年数が経過していない場合は、メーカー保証を受けられる場合があります。
1年、3年、5年などメーカーによっても保証内容が異なりますので確認しましょう。
(4)給湯器の交換費用の目安
給湯器を交換する場合の費用目安は次の通りです。
- 給湯器本体 5~20万円
- 工事費 3~5万円
給湯器の大きさや機能により費用が異なります。
給湯器そのものがまだ新しい場合には、リモコンのみ修理交換した方が安くできますが、修理の部品を取り寄せるのに時間がかかったり、お使いの給湯器に適応するリモコンがメーカーで欠品していたりする場合もあります。
リモコンの不具合によりお湯が出ない場合には、あまり長く待つのは日常生活が不便で大変です。
また経年劣化により給湯器本体も数年以内に交換が必要な場合には、給湯器ごと交換してしまった方がいい場合もあります。
リモコン修理を考えている場合は、事前に専門業者やメーカーなどに修理にかかる期間と費用を確認し、給湯器本体を交換する場合と比較することをおすすめします。
3. あわてて業者を呼ぶ前に! 確認するポイント
リモコン、または給湯器の故障が原因である場合でもすぐに業者に連絡せずに、まずは次の点を確認しましょう。
(1)メーカー保証の内容と保証期間
給湯器のメーカーや機種などは、リモコンの不具合を問い合わせたときに聞かれる項目です。
取扱説明書があれば一番よいですが、もしない場合は給湯器本体で確認しておきましょう。
メーカー保証がどれくらいある機種か、保証内容にはどんなものがあるかも調べておくとスムーズです。
一般的な給湯器の型番は、給湯器本体正面に貼ってあるシールに大きく書いてあります。
リンナイであればRUX、RUF、RVDなどで始まる4ケタの数字を含む文字列(例・RUF-A2405AWなど)、ノーリツであればGT、GTHなどで始まる4ケタの数字を含む文字列(例・GT-C2462AWXなど)になります。
(2)リモコンの修理、どこに連絡する?
リモコンの修理が必要な場合に連絡する相手先としては、「給湯器メーカー」「ガス会社」「給湯器交換専門業者」などです。
メーカー保証の期間内であれば、給湯器メーカーに連絡するほうがスムーズです。
保証期間が過ぎている場合は、メーカーに依頼すると定価販売や交換費用が割高になるので、給湯器交換の専門業者がよいでしょう。
給湯器交換専門業者は、小回りのきく対応が便利です。
ただし、取り扱いできないメーカーもあったり、工事技術に差があったりするため、事前にクチコミなどを調べることをおすすめします。
また、アパートやマンションの場合、規約によって取り付けられる給湯器の機種が決まっていたり、工事の許可をもらう必要があったりしますので、事前に管理会社に連絡する必要があります。
管理会社に連絡しないで交換してしまった場合、規約違反となってしまう場合があるので注意しましょう。
そのほか、ガス給湯器であることから、ガス会社に連絡する方法もあります。
ガス会社のサービス契約を結んでいる場合などは、情報のやり取りも早くスムーズな進行になるでしょう。
ただし、メーカーや専門業者に比べて、扱いのある給湯器の種類に限りがあったり、専門業者に比べると交換費用が割高になったりする可能性があるので注意が必要です。
4. まとめ
給湯器は毎日使うものですから、急なトラブルがあると本当に不便を感じてしまいます。
リモコンが使えないときはまず原因を確認し、メーカーや機種の種類、保証期間を確認したら、適切な会社に連絡してできるだけ迅速に対応してもらえるようにしましょう。