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エラー表示325、465、959ってなに?|ハイブリッド給湯システムによくある不具合

毎日のお風呂や食器洗い・洗顔・手洗いなど、お湯を使うシーンはたくさんあります。
そのため、不具合でお湯が出なくなってしまうと、「あれもこれもできない!」と日常生活にストレスを感じてしまう方も多いでしょう。

特に、電気とガスを使う「ハイブリッド給湯システム」では、325、465、959というエラーコードが出やすい傾向にあります。
本記事ではその内容とその対処法を紹介します。知識を得ておき、トラブルを早期に解決できるようにしておきましょう。

目次

1.エラーコード325、465、959が出た! どうして?

ハイブリッド給湯器でエラーコード325、465、959が出たとき、どう対応すればいいのか、そもそも何が原因なのかわからず困るという方も多いはずです。
まずは、エラーコードのエラー内容と、ハイブリッド給湯器で起きやすいトラブルについてまとめて紹介します。

(1)エラーコード325、465、959はどんなエラー?

エラーコード325、465、959それぞれについて、どんなエラーかを紹介します。
すべてに共通しているのは、「ヒートポンプの不具合」ということです。

325、465はヒートポンプの安全装置が働いたときに表示され、ヒートポンプ系統の部品が不具合を起こしている可能性があり、修理が必要というエラーです。
また、959は、ヒートポンプ自体の不具合が原因である可能性が高いため、給湯器を扱う業者へ点検・修理の依頼をしましょう。

(2)ハイブリッド給湯システムで起きやすいトラブル

ハイブリッド給湯システムで起きやすいトラブルをお話する前に、そもそもハイブリッド給湯器とはどういうものなのかを簡単に説明します。
ハイブリッド給湯器とは、電気とガスの両方を使ってお湯を沸かす仕組みで、ガスのお湯を沸かす速さ、電気の効率性というそれぞれのメリットを活かした製品です。

ハイブリッド給湯システムはエコキュート(電気)とエコジョーズ(ガス)、それぞれの長所を組み合わせて作られているため、その部分で特に起きやすい不具合があります。
エコキュートでは、ヒートポンプの水漏れや故障などの不具合が起きやすい傾向があり、エコジョーズでは中和器とドレン排管などが不具合を起こしやすい特徴があります。

エコキュートのヒートポンプ水漏れは、配管・排水の不具合や結露水、あるいは経年劣化で銅管に穴が開いたことなどが原因となっているケースが多いです。
これは、エコキュートが沸かしたお湯を貯めて使うという仕組みを持っているためです。

対してエコジョーズは、排気熱を利用してお湯を沸かす仕組みであるため、その排気熱によって水蒸気に変わった水を排水するドレン排管や、その水を中和する中和器が不具合を起こしやすいという傾向にあります。

いずれも、仕組みによって壊れやすい部分が異なるため、自宅のハイブリッド給湯システムの構造を把握しておくと、何が原因なのか特定しやすくなり、いざというときに慌てずにすみます。

また、お湯がぬるい・お湯になる時間が長くかかるようになったという場合は、不具合の前兆であることが多いです。
このような変化に気がついたら、ほかに不具合が起きていないかチェックをし、不安であれば業者に点検を依頼しましょう。

2.エラーコード325、465、959が出た場合の対処法

では実際に、エラーコード325、465、959が出た場合の対処法について紹介します。
エラーが出ても慌てていろんなところを触ったりせず、まずはこの手順に従って対処してみてください。

(1)エラーコードのリセットを試してみる

まずは、安全装置などが反応してしまっただけという可能性も考えられるため、エラーコードのリセットを試してみてください。
すべての蛇口を閉めて給湯器の使用を止め、屋内に設置されている給湯器リモコンの電源を切ってください。

しばらくしてから運転ボタンを押して再開し、エラーコードが出ないか確認してみましょう。
何も表示されない場合は、先程エラーコードが出たときと同じ給湯器の使い方をしてみて、再度エラーコードが表示されないかを確認して、出なければ修理が必要な不具合ではないとわかります。

(2)ヒートポンプのチェック

エラーコードのリセットをしても直らなかった場合、ヒートポンプのチェックをしましょう。
エアコンの室外機のような見た目をしているのがヒートポンプです。

給湯器を動かしている状態で、ヒートポンプのまわりの水漏れ・異音・見た目上の異変がないかを確認してみてください。
水漏れの場合は配管の破損で水漏れしているのか、結露水によるものかを特定しておきましょう。

異音がする場合は、どんな音がしていたかを記憶して、給湯器を直ちに停止させてください。
うまく説明ができないという場合は、動画撮影か録音をしておくといいでしょう。

水漏れ・異音はないけれどいつもと様子が違う場合は、物が接触した痕跡がないか、へこみやキズがないかを確認しておいてください。
台風・強風・大雨などがあった場合、それによる被害がないかも確認しておきましょう。
こちらも写真などを撮っておくと、後で説明が必要になったときに役立ちます。

水漏れ・異音もない、見た目の異変等もないという場合は、内部の故障である可能性が高いです。すぐに修理会社に連絡しましょう。

(3)業者に修理を依頼

エラーコードのリセットでも直らず、ヒートポンプをチェックしにいっても改善が見られなかったという場合は、修理業者に修理を依頼しましょう。

その際、給湯器の型番・使用年数・不具合が起きた時期(過去にもあれば時期と頻度も)・使用量の目安・エラーコードが出る前にしていた操作・エラーが出てから実施した内容を伝えてください。

エラーが出てからの行動に関しては、エラーコードのリセット、ヒートポンプのチェックに行ったときの写真を見返してどう対処したかを説明しましょう。
故障の原因を発見できた、普段とは違う状況があったという場合は、それも一緒に伝えるようにしましょう。

ほかの給湯器も同様ですが10年近く経っている場合は寿命が来ている可能性も高いため、修理よりも交換のほうが逆に費用を抑えられるというケースもあります。
また、ヒートポンプユニットだけでいえば、メンテナンスの度合いや使用量によって5年~15年程度と寿命に開きがあるので、このあたりの年数も参考にしながら、修理・交換どちらにするかを相談してみてください。

3.まとめ

ハイブリッド給湯システムで起こりがちな、325、465、959というエラーコードの詳細と、対処方法について紹介しました。

特に真冬など寒い時期にお湯が止まってしまった場合、「お風呂・洗顔・食器洗いはどうしよう」とパニックになってしまうかもしれません。
しかし、今回ご紹介した方法を知っていればとりあえず何をすべきかがわかるため、慌てすぎずに対処できるようになるはずです。

また、できる限りハイブリッド給湯器の寿命を延ばすためにも、普段から水漏れのチェック・浴槽アダプターの清掃・貯湯タンク内の排水・給湯器付近の清掃や除雪など、良い環境をキープすることを心がけてみてください。

著者:安田欣爾プロフィール
安田欣爾

給湯器の交換やリフォーム工事を得意とする逗子で70年以上続く工務店の三代目大工。
19歳で大工になり、24歳の時に2級建築士の資格を取得。住まいに関わる仕事を通じて、毎日が安心・安全に暮らせるようお客様のお困りごとをいち早く解決したいという思いで給湯器交換に必要なガスにかかわる様々な資格を取得。
「給湯器交換、リフォーム工事を通じて笑顔で喜んでいただく!」をモットーとし、神奈川、東京、埼玉、千葉の工事を手掛けている。

保有資格
  • 2級建築士
  • 簡易内管施工士
  • ガス消費機器設置工事監督者
  • 応急危険度判定士
  • ガス機器設置スペシャリスト
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