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エラーコード108、208、308、959はヒートポンプの不具合! ヒートポンプだけ交換できる?
ヒートポンプ給湯器を取り入れてから、毎日の快適さと光熱費の削減に喜んでいる方でも、気にかかるのが故障や交換です。
今回は、「エラーコード(108、208、308、959のいずれか)が表示された」「急にエラーコード(108、208、308、959のいずれか)が表示されてお湯が出なくなった」という方のために、その原因と対処法をご紹介します。
春夏秋冬いつでも温かいお風呂に入って一日の疲れを癒すためにも、ぜひ参考になさってください。
目次
1.エラーコード108、208、308、959が出るのはどうして?
ヒートポンプ給湯器でエラーコード108、208、308、959が出た場合、それぞれの原因を紹介します。
(1)エラーコード108
エラーコード108は、リンナイのヒートポンプの基盤に異常が発生した場合に表示されます。
ヒートポンプが故障しただけなので、ガスでお湯が沸かせます。
基盤異常であるため、修理もしくは交換・買い替えが必要です。
(2)エラーコード208
エラーコード208は、リンナイのヒートポンプ基板の故障、もしくは高温になりすぎている場合が考えられます。
湯船・シャワー・蛇口など、お湯が出るところが高温になっている可能性があり、触ると火傷の恐れがありますのでご注意ください。
一旦運転を停止し、給湯器の電源プラグも抜いて冷却の時間を取りましょう。
修理もしくは交換・買い替えが必要であるため、修理業者にエラーコードを伝え、修理を依頼してください。
ノーリツの場合は保温ヒーターや沸騰防止装置部分の断線、パロマの場合は左記に加え、過熱防止装置の回路が断線している可能性があります。
いずれにしても、運転のスイッチを切ったり入れたりして直るようなエラーではないため、機器等には触らず、修理業者に連絡しましょう。
(3)エラーコード308
エラーコード308は、リンナイのヒートポンプとタンクユニットが通信できていない状態です。
このエラーは取り付けしたばかりや取り付け中に表示されるケースが多いので、ヒートポンプの電源が入っているかを確認してください。
電源が入っていない場合は入れ、入っているのに動かない場合は、ヒートポンプ信号線が接続されているかどうかを確認しましょう。
ヒートポンプ信号線が接続されていても動かない場合は、ヒートポンプの基盤か、タンクユニットの基盤故障である可能性が高いため、修理もしくは交換・買い替えが必要です。
しばらく使用していた給湯器の場合も同様です。
いずれの場合もお客様ご自身では対処ができないため、必ず専門業者に相談してください。
(4)エラーコード959
エラーコード959は、ノーリツのヒートポンプの不具合です。
一旦運転を消してみてしばらくしてからつけてみましょう。
先に紹介したような電源・ヒートポンプ信号線が接続されているかを確認し、接続されていても動かないのであれば、修理もしくは交換・買い替えが必要と考えられます。
2.エラーコード108、208、308、959はヒートポンプの不具合
エラーコード108、208、308、959は先に紹介したように、ヒートポンプ給湯器のヒートポンプ部分の不具合が原因のエラーコードです。
不具合が発見されたときの、よくある疑問点をご紹介します。
(1)ヒートポンプのみの交換はできる?
修理で対応できない範囲だったときに一番気になるのが、ヒートポンプのみを交換できるのか、それとも給湯器全体の交換となるかという点です。
疑問にお答えすると、ダイキンのみ交換可能、ダイキン以外のメーカーは非対応となっています。
ただ、ヒートポンプのみの交換は、高い費用がかかるためおすすめしません。
修理で直らないなら、全体を買い替えで交換してしまったほうが総合的に安くなる可能性があります。
(2)交換する場合の参考価格
ヒートポンプユニットの故障・不具合の場合、ヒートポンプユニットだけを交換するほうが経済的なのではと感じる方も多いでしょう。
しかし、ヒートポンプユニットのみの交換でもエコキュートの交換費用と大差ない可能性があります。
これに工事費が乗ってくることも多いので注意が必要です。
交換内容 | 交換費用相場 |
ヒートポンプユニットのみ交換 | 30万円~45万円 |
エコキュートの交換 | 30万円~70万円 |
ハイブリッド給湯器の交換 | 60万円~90万円 |
「エコキュート」は、パナソニック・三菱電機・ダイキン・コロナ・日立・東芝などが出している自然冷媒ヒートポンプ給湯器のことです。
夜の時間帯にお湯を沸かして使うことで、月々の光熱費を安く抑えることができるのが特徴です。
「ハイブリッド給湯器」は、電気とガスを両方使う形式の給湯器のことです。
電気の効率性と燃費、ガスの瞬発力・水圧・沸かす時間の制限がないことをうまく組み合わせて使えるので、利用者としても利便性が高く、かつ光熱費を安くできるというメリットがあります。
ただ、高機能であるため、他の給湯器に比べて初期費用が高いという特徴もあります。
必要機能や寿命(約10年)と、ランニングコストの削減・使いやすさなども含めて、交換すべき機種を検討しましょう。
本当に必要な機能についてよく吟味することが大切です。
3.エラーコード108、208、308、959の対処法
エラーコード108、208、308、959が出た場合、どのように対処すればいいのか、その方法を紹介します。
(1)8年経過していれば交換がおすすめ
ヒートポンプ給湯器の寿命は10~15年といわれているため、8年経過しているなら修理ではなく、新たな給湯器に交換することをおすすめします。
寿命が10~15年とはいっても、使い方によってはその寿命が縮んでしまうこともあるためです。
「使用して8年だから、まだあと半分近く寿命がある」と考えて修理をして使っても、また別の場所が故障して再び給湯器が止まってしまうとなると、生活がままならなくなります。
何度も手間をかける可能性が高いため、8年経過の場合は交換と考えておきましょう。
(2)ヒートポンプの状況をチェック
エラーコード108、208、308、959が出たら、まずは、給湯器のヒートポンプ部分の状況を確認しましょう。
高熱になっている場合や、異音や異臭がする場合は、なんらかの故障だと考えられます。
異変に気づいたら動画を撮っておくと、後で確認する際に役立ちます。
ヒートポンプ部分の状況を確認せずにエラーコードのリセットをした際、問題が起きる可能性もあるため注意が必要です。
(3)エラーコードのリセットで解消する場合もある
給湯器には異常が見受けられない場合、まれにですが、単なるエラーでリセットをすれば解決することもあります。
その場合は、リモコン・給湯器本体のリセットを行いましょう。
これらを行ってエラーコードが表示されなくなったら、エラーがリセットされている可能性があります。
お湯の温度などが高熱になっていることも想定し、注意しながら給湯器を再作動させてください。
リモコンのエラーリセット
リモコンのエラーリセットは、蛇口をすべて閉め、その後電源ボタンを押して電源を切ってしばらく放置し、一定時間を置いてから再度電源をつけるという作業です。
給湯器本体のエラーリセット
蛇口をすべて閉め、リモコンの電源ボタンをオフにしてから行います。
給湯器本体はコンセントから電源プラグを抜き、10秒ほど待ってからさし込みます。
その後エラーコードが出ないかを確認してください。
(4)効率的な修理・交換の依頼方法
修理や交換の依頼をする際、まずはどういった状態になって故障だと思ったのか、そこから取った行動とそのときの給湯器やリモコンの反応をまとめておきましょう。
型番などがわかると、修理・交換を担当する業者がさらに故障内容を推測しやすくなります。
また、給湯器の状況確認に行った際の状況などを動画に撮っておき、異音や異臭があった際はどのような音・匂いかを説明しておくと、状況がわかりやすいためおすすめです。
専門家が見るべきポイントをチェックしていない可能性もあるので、動画など客観的な情報を残しておくと、電話で連絡をした際にも確認ができるという利点もあります。
4.まとめ
エラーコード108、208、308、959が出た場合の、原因・対処法などをまとめて紹介しました。
素人目での判断は危険な場合も多いため、機器には極力触れずに状況観察に留めておき、後で正確な情報を修理業者に伝えることができるよう、メモや録画などで残しておくことをおすすめします。
快適な日々を早く取り戻すためにも、エラーコードに慌てず、落ち着いて対処することを心がけましょう。