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ガスコンロ選びのポイント|3大人気メーカー比較【リンナイ・ノーリツ・パロマ】
自宅でガスを利用している場合、料理をするのにガスコンロは不可欠です。
この10年間で、特にビルトインガスコンロは大きな進歩を遂げました。
この記事を読むとガスコンロ選びのポイントや、3大人気メーカーのビルトインガスコンロの特徴や費用相場についてわかります。
目次
1.ガスコンロ選びのポイント
ガスコンロの種類は大きく分けると、「据え置きタイプ」と「ビルトイン」の2種類になりますが、ビルトインガスコンロであっても天板やグリル、五徳などの性能に差があります。
まずはどのような違いがあるのかについて解説していきます。
(1)タイプ
据え置きタイプは、独立したガステーブルをガスの元栓に接続して使用するタイプです。
安価ですが、デザインや掃除のしやすさなど、性能面はビルトインと比較すると劣ります。
人気のビルトインガスコンロはシステムキッチンに内蔵されているタイプで、無駄な隙間がなくスタイリッシュで機能性に優れています。
据え置きタイプは標準サイズで59cmですが、コンパクトサイズの56cmも販売されています。
ビルトインだと標準サイズはどこのメーカーも共通して60cmで、天板サイズは標準の60cmのほかに75cmとワイドサイズもあります。
ビルトインであれば下にオーブンが付いているタイプと、オーブンはなくコンロ下が収納庫になっているものに分かれます。
また、ガス種は2種類あり、ガス管を通じて供給される都市ガスは、ラベルに12Aまたは13Aと記載されています。
業者に配送される液化石油ガスのLPGは、ラベルにLPガスと記載されています。
ガス種によっての外見の差はなく、内部構造だけの違いですので、どちらなのかについてはラベルを確認しましょう。
(2)天板の種類と特徴、価格帯
天板の種類は、一番人気のガラストップのほかに、ホーローやアルミがあります。
ホーロー
ダークな色が主流でカラーバリエーションが少なく、メーカー希望小売価格9万円台といったスタンダードグレードに用いられているケースが多いです。
アルミ
こげつきにくく、衝撃に強いためメーカー希望小売価格30万円台のハイグレードに用いられています(ステンレスはノーリツのプラスドゥの1種のみ)。
ガラス(ガラストップ・ガラスコート)
ガラス天板はカラーシミュレーションが豊富なだけでなく、手入れもしやすい点が魅力です。
ホーロー用鉄板にガラスをコートしたガラスコート天板は、メーカーによってはカラーバリエーションが豊富です。
メーカー希望小売価格17万円から26万円台のミドルグレードに多く用いられています。
ガラストップは透明感や光沢が特徴で、リンナイだとメーカー希望小売価格26万円台のミドルグレードと、38万円台の最上位グレードに採用されており一番の主流です。
(3)グリル&五徳
ビルトインガスコンロのグリルと五徳についてご紹介します。
グリル
水を張ることが当たり前だったグリルは手入れが面倒でしたが、ビルトインガスコンロでは水を張らなくてもいいタイプが標準になっています。
しかも上下から魚を焼くことができる両面焼きタイプが主流です。
通常サイズはさんま4本分の21cmから23cmですが、ワイドタイプではさんま5本分を焼ける25cmから26cmのサイズも販売されています。
据え置きだと2口が標準ですが、ビルトインガスコンロは3口が標準で、以前は1口のみが高火力だったものが、2口で高火力またはとろ火が使えるように改良されています。
五徳
五徳は以前よりもコンパクトになり、天板からの取り外しもしやすくなっています。
五徳は、傷が目立ちにくくお手入れしやすいホーロータイプと、熱で変色しやすいもののデザインに優れているステンレスタイプがあります。
(4)安全面
2008年よりガスコンロの安全基準が変更になり、これまでは1口にだけ搭載されていた温度センサー(Siセンサー)が全口に搭載されています。
ほかにも高温になると自動消火する「調理油加熱防止装置」や、火が消えてしまってからのガス漏れを防ぐ「立ち消え安全装置」、一定時間経過すると自動消火する「消し忘れ機能」など安全性が大きく向上しました。
(5)デザイン・その他機能
ビルトインガスコンロになったことでデザイン性が増しただけでなく、性能も飛躍的に向上しています。
グリルに水を張らなくてよくなったり、バーナー周辺の汁受けがないことで汚れを拭き取りやすくなったりと、お手入れがしやすくなっています。
また、設定した時間が経過すると自動消火する「タイマー機能」や、火力を一定の温度に保つことができる「温度調節機能」、設定した火力で炊き上げる「炊飯機能」など、機種によっていろいろな機能が搭載されています。
2.ビルトインガスコンロ3大人気メーカー比較
それでは続いて、ビルトインガスコンロの3大メーカーである「リンナイ」「ノーリツ」「パロマ」の人気機種の特徴や価格について解説していきます。
(1)リンナイ
リンナイの人気の機種は「Lisse」(リッセ)です。
カラーバリエーションが豊富で、天板は高級感と上品さを兼ね備えています。
こげつきにくいイージークリーンなのでお手入れも楽ですし、グリルはスモークオフで臭いや煙を軽減してくれます。
グリル調理容器のココットプレートが使用可能で、200種類のレシピを紹介しているアプリとの連動ができるため、火力を自動調整してくれます。
メーカー希望小売価格は、ミドルグレードの標準である26万円から27万円台となっています。
(2)ノーリツ
ノーリツで高い人気を誇っている機種が「PROGRE」(プログレ)です。
最上位のハイグレードなので、メーカー希望小売価格は36万円から37万円台と高額ですが、マルチグリルでは焼く・蒸すだけでなく、低音調理や無水料理など11種類の使い方ができ、コンロでも火力を自動調節する調理モードが多彩です。
そのほかにも、以前よりも溝が深くなった波型プレートパンLグラネを使うことで、焼き綱で焼き上げたような焦げ目をつけることもでき、料理のサポートが充実しているのが大きな魅力です。
(3)パロマ
パロマの人気の機種は「WITHNA」(ウィズナ)です。
天板はガラストップとガラスコートの2種類、幅も60cmと75cmが用意されています。
ミドルグレードですが、ハイグレードと同じくオーブン調理用オプションのラ・クックグランポット(別売)が使用でき、火力もダイヤル操作なので微妙な火加減にも対応できます。
メーカー希望小売価は22万円から23万円台ですので、ほかのメーカーのミドルグレードよりもリーズナブルです。
メーカーの違うガスコンロに交換できる?
ビルトインガスコンロでオーブンが付属している場合、オーブンごと交換するのであればほかのメーカーでも可能です。
逆に今まで使用していたオーブンを残したまま、ガスコンロだけ別のメーカーにすることはできません。
ビルトインガスコンロをほかのメーカーに交換しつつ、オーブンは撤去して収納庫に利用するという選択肢もあります。
3.まとめ
天板やグリルなど、以前とは比較にならないほど進化しているビルトインガスコンロは、デザインやお手入れだけでなく、料理のサポートにも大活躍してくれます。
しかも安全性も向上していますので、お子様のいる家庭でも安心して使うことができます。
メーカーやグレードによって性能は異なりますので、価格の比較だけではなく、自分が必要とする機能は何なのか事前に決めておいてから選ぶのがおすすめです。