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ノーリツのガスコンロ交換|選び方のポイントと価格相場
いろいろなメーカーから、さまざまな機能を備えたビルトインガスコンロが開発・販売されており、買い手側としてはガスコンロ交換の際にどれにするか悩むところです。
この記事を読むと、3大メーカーのひとつであるノーリツが開発・販売しているビルトインガスコンロについて、グレード別の性能や価格相場がわかります。
目次
1.ノーリツの3大人気ガスコンロの機能と価格相場
ノーリツは最上位のハイグレードモデルの「プログレ」から、ミドルグレードの「オルシェ」、スタンダードグレードの「ファミ」とそれぞれ特徴が異なり人気があります。
まずはグレードごとの特徴や機能、価格相場について解説していきます。
(1)価格相場
グレード別の価格は、本体価格と工事費、さらに税込みの価格は以下が相場になっています。
以前のミドルグレードは「ピアット」でしたが、生産中止となり、「オルシェ」がその代わりとなっています。
ハイグレード:PROGRE(プログレ)
サイズ | 価格相場 |
60cm | 197,000円~202,000円 |
75cm | 200,000円~210,000円 |
ミドルグレード:Orche(オルシェ)
サイズ | 価格相場 |
60cm | 141,000円~145,000円 |
75cm | 143,000円~148,000円 |
スタンダードグレード:Fami(ファミ)
サイズ | 価格相場 |
60cm | 92,000円~96,000円 |
75cm | 94,000円~98,000円 |
スタンダードグレード:Fami(ファミ)※オートタイプ
サイズ | 価格相場 |
60cm | 100,000円~108,000円 |
75cm | 102,000円~110,000円 |
(2)天板・五徳・グリル比較
ノーリツの一番のアピールポイントはグリルですが、天板、五徳についても特徴がありますので解説していきます。
ガラストップ
ノーリツの天板は全てガラストップですが、2種類に分かれています。
衝撃に強く透明性の高いガラスを採用した「つやめきガラストップ」と、そのガラス面のトップコートの上にさらに親水アクアコート処理をほどこし、水の力で汚れを浮かして拭くだけでお手入れできるようにした「親水アクアコート」です。
ラックリングゴトク
五徳はほかのメーカーと異なり、ノーリツではどのグレードでも、五徳とバーナーカバーが一体化した「ラックリングゴトク」を採用しており、丸洗いが可能です。
マルチグリル
グリルはハイグレードのプログレのみ「マルチグリル」を搭載しています。
こちらは焼き網が無く、温度センサー付きの下火焼きバーナーで、凍ったままの魚をふっくら焼き上げる解凍焼き上げモードを搭載しています。
グリル専用の調理器
グリル専用の調理器は、ハイグレードのプログレには浅皿に改良された「波型プレートパンLグラネ」と蓋付きの「キャセロール」、ミドルグレードのオルシェには「ロティプレート」、スタンダードグレード(オートタイプのみ)にも「クックボックス」という調理器が使用でき、しっかり焼き上げつつお手入れが簡単になっています。
スモークカット
グリルに搭載された「スモークカット」は発生する煙を80%カットし、臭いも92%カットする仕組みになっています。
プログレ | オルシェ | ファミ | |
天板素材 | ガラストップ(セランガラス) | ガラストップ アルミトップ(テフロン) | ガラストップ |
天板カラー | 【全5色】プラチナミラー、スパークリングカッパー、アローズホワイト、ツイードシルバー、ナイトブラック | 【全2色】シルバーミラー、ブラックパール | 【全3色】つやめきシルバー、つやめきブラック、シルバーミラー |
五徳 | ステンレス ホーロー | ステンレス ホーロー | ホーロー |
グリル | スライドレール (天板干渉なし) スモークカット 解凍焼き上げモード | スライドレール (天板干渉なし) スモークカット | ボタン式火力調節 |
本体購入特典オプション (別途購入可能) | 波型プレートパン(L) ※蓋(油はねガード)は別売り | ロティプレート(L) ※蓋(油はねガード)は別売り | クックボックス(L) ※蓋(油はねガード)は別売り |
(3)機能比較
ほかのメーカーと比較すると、天板LED火力確認やヒートシンクという機能は備わっていませんが、安全面やお手入れのしやすさについては、ほかのメーカーに引けを取りません。
シールドトップ構造
シールド構造バーナーリングについては、ノーリツの場合「シールドトップ構造」と呼んでおり、耐熱用に二重のパッキンにして鍋からこぼれた汁などがコンロ内部に入りにくくしています(ただし、ファミのみシングルパッキン)。
鍋なし検知
鍋なし検知は、鍋が置かれていない場合に弱火となり、その状態が1分間続くと自動消火する機能です。
感震停止
感震停止は、震度4以上の揺れを感知すると自動的にガスを遮断します。
両方の安全装置を搭載しているのは最上位機種のプログレのみです。
炊飯機能
すべてのグレードでコンロ炊飯機能が備わっており、早炊きモードだと1合を20分で炊き上げます。
プログレであれば土鍋炊飯も可能なほか、キャセロールを使ってグリルで炊き上げることも可能です。
プログレ | オルシェ | ファミ | |
天板LED火力確認 | × | × | × |
ヒートシンク | × | × | × |
シールド構造バーナーリング | 〇 | 〇 | 〇 |
鍋なし検知 | 〇 | × | × |
感震停止 | 〇 | 〇 | × |
炊飯機能 | 〇 後部バーナー ※土鍋対応 | 〇 後部バーナー | 〇 後部バーナー 左右バーナー |
2.ノーリツ ガスコンロの特徴と選び方のポイント
ノーリツは、創設が1951年という老舗のメーカーです。
以前は厨房機器メーカーのハーマンと提携していたこともあり、グリルの機能や性能がトップクラスの人気を誇っています。
ノーリツの特徴やポイントについて解説していきましょう。
(1)天板
ガラストップの天板は、最上位のプログレだとカラーバリエーションが豊富ですが、ほかの機種では限定されています。
ただし、お手入れしやすい親水アクアコートという天板も選択できるのがノーリツの特徴です。
(2)五徳
五徳もほかのメーカーと比較すると、バーナーリングと一体化していてお手入れが楽だという特徴があります。
汚れは拭けばすぐに取れる点や、コンロ内部に汚れが入りにくくなっているので、お手入れが楽なビルトインガスコンロを使用したい人にはおすすめです。
(3)グリル
なんと言っても、グリルの性能が業界トップクラスなのがノーリツの特徴です。
ノーリツは紹介してきたように、それぞれのグレードに専用のグリル専用調理器具を備えていますので、どのグレードであっても調理の幅は広がります。
スタンダードグリルであっても無水両面焼きが可能です。
充実したグリルのビルトインガスコンロを探している人にとっては、最適なのがノーリツです。
(4)デザイン
スタイリッシュなデザインで、スタンダードグレードでも3色から選ぶことができますので、部屋の雰囲気にあったビルトインガスコンロを見つけやすいという点もノーリツの特徴のひとつです。
ただし、デザインよりもお手入れのしやすさ重視のビルトインガスコンロですので、その点がノーリツのビルトインガスコンロを選ぶポイントになるでしょう。
(5)オプション機能
ノーリツ独自の便利機能に「温度クック機能」があります。
調理の温度が常にモニターに表示されますので、料理をするのが苦手であっても安定した調理ができるのです。
また調理アプリ「つなぐレシピ」と連動することで、食材をどのように扱うのか表示してくれるだけでなく、選んだレシピの調理温度を自動で行い、調理完了までお知らせしてくれます。
(6)価格相場
どのグレードであっても、相場価格よりも安価な点もノーリツの人気のひとつです。
コストをなるべく抑えつつ、グリルなどの機能性やお手入れのしやすさを求めているのであれば、ノーリツが最適でしょう。
3.ノーリツ ガスコンロのエラーコード一覧
ノーリツのビルトインガスコンロを使用していて調子が悪いと感じた際には、エラーコードが表示されることが多いですので、エラーコードの意味と対処法について解説していきます。
(1)ノーリツのガスコンロのエラーコードの見方
3桁で表示される場合は、上2桁が不具合の内容で、下1桁が不具合の箇所を示しています。
下1桁は1~4がバーナー、5はグリルで、上2桁だけのエラーコードで、後は具体的に箇所を示すタイプもあります。
(2)エラーコード一覧
それではエラーコード一覧について解説していきます。
エラーコード | 内容 | 対処法 |
点滅 | 点火して120分以上経過したための自動消火 | 改めて点火 |
01 | 点火ボタン押し込まれた状態 | 一端消火してください |
03 | グリル操作ミス | グリルにプレートを入れる、または扉を閉じます |
11 | 着火不具合 | 時間をおいてから再操作 |
12 | 立ち消え安全装置作動 | 時間をおいてから再操作 |
22 | 感震停止機能作動 | 時間をおいてから再操作 |
23 | プレート検知センサー反応 | グリルの開閉をします |
H | グリル内高温 | 温度が下がってから使用 |
10、24、30、31、32、40 | センサー類の故障 | 修理依頼必要 |
70、71、72、73 | 電子部品故障 | 修理依頼必要 |
4.まとめ
ガスコロン交換の際には、お手入れのしやすさやコストパフォーマンス、グリル機能などを重視するならばノーリツのビルトインガスコンロが一番のおすすめです。
ご自分のニーズをもう一度確かめてから、どのグレードにするのか決めるといいでしょう。