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10年間お手入れが不要?|リンナイのレンジフードの特徴と価格相場
レンジフードの耐用年数はおよそ10年ですから、交換時期を迎えた人はどのメーカーのどの機種がいいのかいろいろ悩まれているでしょう。
この記事を読むと、人気メーカーであるリンナイのグレード別の機能や価格相場から選ぶポイントまでわかります。
目次
1.リンナイのレンジフードの特徴と価格帯
リンナイのレンジフードはパナソニック製品に劣らない機能性を備えていながら、価格が平均的なため人気があります。
まずはほかのメーカーと比較して、リンナイのレンジフードはどこが違うのか解説していきます。
(1)デザイン
リンナイのレンジフードはどのグレードでも最新のスリム型です。
スリム型はほかのメーカーも同じなので、デザインに大きな差はありませんが、リンナイはカラーバリエーションが豊富です。
ほかのメーカー同様シルバーが主体ですが、グレーメタリックやフロストホワイト、ブラックと用意されていますので、キッチンのイメージに合ったレンジフードを探すことができます。
シルバーしかないメーカーと比較すると、選択肢が豊富な点はメリットです。
(2)機能
ハイグレードタイプは「クリーンecoフード」と呼ばれており、10年間ファンのお掃除が不要になる自動洗浄機能を搭載しています。
また、温度センサーで調理の温度を感知して風量を自動調節する「風量おまかせ運転」が搭載されていますので、これまでより消費電力を50%削減してくれます。
多機能でパナソニック製品が有名ですが、リンナイのハイグレードはまったく引けを取っていません。
(3)価格帯
ハイグレードはパナソニックより安く、スタンダードグレードだとパナソニックより高くなります。
パロマが各グレード最安値ですので、それに比べてリンナイは全体を通じて平均的な価格帯と言えるでしょう。
2.リンナイの3大人気レンジフードの機能と価格相場
リンナイの人気機種をグレードごとに具体的に比較していきます。
ハイグレードからは「TAG」シリーズ。ミドルグレードからは「LGR」シリーズ。スタンダードグレードからは「TLR」シリーズです。
(1)価格相場
グレード別の価格帯は、本体価格に標準工事費込み、税込みです。
オプション工事が必要な場合は別途料金が発生します。
60cm | 75cm | 90cm | |
TLRシリーズ | 124,000円 | 133,000円 | 151,000円 |
LGRシリーズ | 150,000円 | 158,000円 | 176,000円 |
TAGシリーズ | 216,000円 | 224,000円 | 241,000円 |
(2)機能比較
グレードごとに搭載されている機能が異なりますので、くわしく比較していきます。
圧倒的に多機能なのは、最上位機種のTAGシリーズです。
自動洗浄機能
自動洗浄機能が搭載されているのはTAGシリーズのみです。
2カ月に一度の自動洗浄をすれば10年間はファンのお手入れ不要ですから、常に清潔にレンジフードを利用していけます。
風量おまかせ運転
風量おまかせ運転は、調理の温度に合わせて風量を調整してくれるので50%の消費電力を削減できますし、調理中だけではなく日々の生活の中でもCO2濃度を検知して自動換気して室内環境を快適にしてくれます。
TAGシリーズにのみ搭載されています。
コンロ連動機能
コンロ連動機能はTAGとLGRシリーズに搭載されており、ビルトインガスコンロの点火や消火に合わせて自動でON・OFFの切り替えをしてくれますので、レンジフードのつけ忘れや消し忘れの心配がいりません。
ノンフィルタ
すべてのグレードがノンフィルタを採用しており、プッシュボタンを押すだけでワンタッチ着脱できるシロッコファンやオイルガードになっています。
手洗いは必要になりますが、これまでよりも楽にお手入れすることができます。
TAGシリーズ | LGRシリーズ | TLRシリーズ | |
お手入れしやすさ | 自動洗浄機能 ノンフィルタ お手入れ時期お知らせ | お手入れ時期表示ランプ ノンフィルタ ワンタッチ着脱 | ワンタッチ着脱 ノンフィルタ お手入れ時期お知らせ |
使い勝手 | 風量おまかせ運転 自動換気 コンロ連動 ソフトタッチスイッチ | コンロ連動 ソフトタッチスイッチ | ソフトタッチスイッチ |
エコ機能 | エコ運転(風量おまかせ運転) DCモーター | 切り忘れ防止タイマー | 切り忘れ防止タイマー |
3.リンナイのシリーズ別レンジフードの特徴と選ぶポイント
多くのシリーズをラインアップしているリンナイですが、それぞれどのようなニーズがある人が選ぶべきなのか、その特徴とともに解説していきます。
(1)TAGシリーズ(ハイグレード)
自動洗浄機能のほかにも省エネ効果も高いTAGシリーズは、価格相場が20万円を突破していますので、コストよりも快適性を求める人におすすめです。
特に忙しくてレンジフードのお手入れが厳しい人にとっては、2カ月に一度排水トレイを洗うだけで済みますからとても便利です。
(2)OGRシリーズ(ハイグレード)
OGRシリーズは、リンナイ特許技術のオイルスマッシャーを採用しており、ファンの下に搭載されたディスクまでで90%の油をキャッチしてくれますので、ファンに付着する油はおよそ2%です。
汚れないためファンのお手入れは必要ありません。
ただし自動洗浄機能は搭載していませんので、ディスクやオイルガードのお手入れは3カ月に一度必要です。
OGRシリーズはハイグレードタイプですので、TAGシリーズ同様に風量おまかせ運転やコンロ連動機能を備えていますので、価格もほぼ同じです。
自動洗浄機能よりもオイルスマッシャーに魅力を感じる人は、OGRがおすすめです。
(3)XGRシリーズ(ミドルグレード)
LGRシリーズと同じくミドルグレードに属しますが、LGRシリーズにはない風量おまかせ運転を搭載しています。
そのためLGRシリーズよりも3万円ほど高くなります。20万円を下回る価格で、省エネ効果が期待できるレンジフードを探している人に最適です。
(4)LGRシリーズ(ミドルグレード)
スタンダードグレードのTLRシリーズと比較すると、ミドルグレードのLGRシリーズはコンロ連動機能を搭載している点が大きな違いです。
レンジフードまで手を届かせるのがたいへんな小柄な方やご年配の方に最適です。
(5)TLRシリーズ(スタンダードグレード)
スタンダードグレードながら、お手入れの際にワンタッチで着脱できるクリーンフードタイプですので、ほかのメーカーのスタンダードグレードに比較するとお手入れしやすい点が魅力です。
15万円までの中でレンジフードを購入したい人におすすめです。
こんな現象は交換のサイン!
耐用年数10年はあくまでも目安ですから、レンジフードに不具合が生じてきたら交換のタイミングになります。
例えば、レンジフードから異音が聞こえてきたらモーターやプロペラ部分の不具合になりますので、修理交換が必要です。
ファンの回転数が以前よりも遅くなってきていると感じたり、実際に換気する力や煙を吸い込む力が衰えてきている場合も交換のサインです。
保証期間内であれば無料で修理できますから修理対応で問題ありませんが、耐用年数に達して保証期間も過ぎてしまっている場合、一箇所の不具合を直しても、またほかの箇所が経年劣化して故障する可能性が高いですので、本体の買い替えを検討した方がいいでしょう。
故障しているレンジフードを使い続けていると、換気が上手くできずに一酸化中毒などの事故が発生するリスクが高まりますので注意が必要です。
4.まとめ
リンナイも多機能のレンジフードを開発・販売していますので、パナソニックのハイグレードと悩んだ場合は、価格相場と合わせてどちらが自分に必要なのか検討してみるのがいいでしょう。
リンナイはいろいろなシリーズをラインアップしており、高額になるほど少しずつ機能が増えていく仕組みです。
本当に必要な機能はどこからなのか、見比べてみてから決定することをおすすめします。