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レンジフードが壊れた! 故障の原因別対処法と修理交換費用
毎日のように使っているレンジフードが「急に動かなくなってしまった」「動いているけどいつもと様子が違う」など、急に不具合が起きることは少なくありません。
レンジフードは動かない原因によって、修理で済む場合と機器そのものを交換する場合があります。
今回はレンジフードの不具合の種類と原因、対処方法や修理・交換の際の費用相場についてご紹介します。
目次
1.レンジフードの種類と不具合の事例
はじめに、レンジフードのファンの特徴と不具合の事例をご紹介します。
(1)レンジフードのファンの種類
レンジフードのファンは、「シロッコファン」「プロペラファン」「ターボファン」に大別されます。
シロッコファン
シロッコファンとは、ダクト管を通して外部に排気する仕組みで、主にシステムキッチンに組み込まれている深型レンジフードなどを指します。
ファン部分は短い羽根が丸い輪の状態に複数並んでおり、高速回転することで空気を吸い込み排気します。
外部に面した壁に接していなくてもダクトで送り出せるのが特徴です。
プロペラファン
プロペラファンは、扇風機のような形状のプロペラが回転することにより外部に排気される仕組みです。
キッチンや浴室など、局所換気をしたい場所で使われます。
シロッコファンとは異なり、外部に接している壁面に取り付けることで排気できるのが特徴です。
また、外部に面している分、強風の際には影響を受けやすいファンです。
ターボファン
ターボファンは、ダクト管を通して外部に排気する仕組みで、シロッコファンと同様にシステムキッチンに組み込まれているレンジフードなどを指します。
ファン部分は幅の広い羽根が丸い輪の状態に並んでおり、換気量が多く静音性に優れているのが特徴です。
シロッコファンと同様に、外部に面した壁に接していなくても排気が可能です。
(2)レンジフードの不具合
レンジフードの不具合にはどのようなものがあるか、くわしくご紹介します。
異音がする
「ガタガタ」「キュルキュル」「カラカラ」など、異音がしはじめて不具合に気付く方が多いです。
ガタガタ、カラカラなどの音は、ファンの固定具のゆるみやモーターの不具合などの可能性があります。
また、キュルキュルはファンの潤滑油が不足し、回転しにくい状態です。
いつもと吸い込みが違う、プロペラの回転が遅い
吸い込み方に違和感がある場合やプロペラの回転が遅い場合は、換気能力が弱まっている可能性があります。
モーターの寿命や故障、吸い込み口の汚れが考えられます。
換気能力が低下すると料理のニオイが室内に長く残りやすくなるため、キッチンが汚れやすくなります。
異臭がする
レンジフードから焦げ臭いなどの異臭がする場合は、モーターの故障の可能性やレンジフードに付いているホコリが燃えることから発生している場合があります。
ニオイの元を確認する必要があります。
電源が入らない
レンジフードが全く動かず運転しないことがあります。
レンジフードの寿命や電源スイッチの接触不良、配線トラブルなどの可能性があります。
2.レンジフードが動かない原因
さまざまなレンジフードの不具合がありますが、その原因にはどのようなことが考えられるのかご紹介します。
(1)停電やブレーカーが落ちている
電源が入らないときは、停電やブレーカーが落ちている場合があります。
ほかの電気機器が動いているか確認してみましょう。
また、レンジフード本体に電源がある場合は、スイッチがオフになっていないか確認します。
(2)電源プラグが外れている
プロペラファンの場合は、電源プラグの差し込みが必要な場合があります。
気付かぬうちに外れていることもあるため、そもそもコンセントにプラグが差し込まれているか確認しましょう。
(3)本体内部の電源がオフになっている
レンジフード本体内部の電源がオフになっていたら、スイッチを押しても作動しません。
内部電源を確認しましょう。
(4)モーター故障など製品の寿命
モーター故障など製品の劣化や寿命の場合は、修理や交換が必要です。
レンジフードの使用年数を確かめ、耐用年数を過ぎている場合は本体交換も検討しましょう。
レンジフードの耐用年数は、種類に関わらず標準で約10年です。
おおよそ15年程度経過したら寿命と考えられるでしょう。
(5)本体ロックがかかっている
チャイルドロック機能などがある場合、スイッチのロックがかかっている場合があります。
ロックがかかっていないか確認します。
(6)レンジフードの汚れ
レンジフードが汚れていると、換気能力が低下して異音がしたり焦げ臭いニオイの元になったりします。
フードまわりが極端に汚れていないか確認しましょう。
3.レンジフード故障時の対処法
レンジフードの不具合の原因により、自分で対応できるものや修理依頼が必要なものなど、その対処方法が異なります。
(1)清掃して原因を取り除く
不具合の原因がレンジフードの汚れによるものである場合は、吸い込み口のフィルターやファンを清掃します。
毎日使うレンジフードは使い方によっては短期間で油汚れがこびりつき、汚れにホコリが付着すると換気能力の低下を引き起こす可能性があります。
定期的に清掃しましょう。
(2)修理依頼をする
レンジフードがまだ新しいにもかかわらず不具合がある場合は、モーターや電気系統の異常が考えられますので修理を依頼します。
まずは点検を依頼して、故障している箇所を確認してもらいましょう。
(3)本体の交換をする
清掃しても回復できず、修理できない場合や本体の寿命での故障の場合は、本体交換になります。
レンジフードの交換は電源の接続やダクト工事、既存機器の処分などもあり、DIYで対応するのは難しいためプロの工事業者に依頼しましょう。
4.レンジフードの修理・交換費用の目安
ここからは、レンジフードを修理・交換するときの費用相場をご紹介します。
ご参考にしてください。
(1)修理の費用相場
修理の内容ごとの費用相場は次のとおりです。
内容 | 費用相場 |
モーター修理 | 24,000~40,000円 |
プロペラファン修理 | 14,000~30,000円 |
電源スイッチ修理 | 18,000~33,000円 |
(2)交換の費用相場
交換工事には、既存のレンジフードの撤去費用が含まれるのが一般的です。
そのほか状況によって、ダクトや幕板などの工事が別途必要なケースもあります。
新しいレンジフードの本体価格は、種類や機能によって異なります。
内容 | 費用相場 |
レンジフード交換工事 ※既存撤去費含む | 幅60cm/幅75cm・・・約35,000円~ 幅90cm・・・約46,000円~ |
別途工事 ※ダクト、幕板などの設置 | 6,000~8,500円 |
レンジフード本体価格 | 約100,000~200,000円 |
5.まとめ
今回は、レンジフードが故障した場合の原因や対処方法、修理・交換した場合の費用相場などについてご紹介しました。
レンジフードは毎日のように使うものであるため、動かない場合はとても不便を感じてしまいます。
日ごろからお手入れをこまめにおこない、いつもと様子が違うときには注意深く観察して原因を取り除くことが大切です。
また、自分で対処できない場合には、安全のためにも速やかに専門業者に点検してもらいましょう。