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浴室乾燥暖房機の設置&交換はどこに頼む?|業者選びのポイント
使い始めて10年が過ぎ、浴室乾燥暖房機の不具合が目立ってきたら交換を検討すべきです。
浴室乾燥暖房機の交換工事の依頼先はいくつもありますが、それぞれ特徴があり、費用も異なります。
この記事を読むと、浴室乾燥暖房機の購入や設置工事はどこに頼むべきなのか、また、依頼する業者選ぶポイントについてわかります。
目次
1.浴室乾燥暖房機の設置&交換の依頼先と特徴
浴室乾燥暖房機の価格は性能によりますが5万円から12万円が費用相場です。
依頼先によっては、本体購入と設置工事がパック料金になっているケースもあります。
(1)浴室乾燥暖房機メーカー
浴室乾燥暖房機の製造元なので安心して購入できますが、割引き率は低いため本体価格だけでも15万円から20万円と相場よりもかなり高額になりがちです。
工事も下請け業者に依頼して中間マージンが発生しますので、ほかの依頼方法と比べてどれだけ費用が違うのか事前に確認してみるといいでしょう。
(2)ガス会社
東京ガスの「ホットドライ」など、ガス会社にも浴室乾燥暖房機の設置・交換を依頼することができます。
ガスの契約をしているガス会社であれば安心しておまかせできるでしょう。
ただし、扱う機種が限られているのと、割引き率が低いので費用相場よりも割高になる傾向があります。
(3)工務店
工務店に浴室乾燥暖房機の交換を依頼する場合、ガス工事が外注になりますので、費用相場よりも割高になりがちです。
「新築住宅」をメインで扱っている工務店もあるので、浴室乾燥暖房機の交換についてはリフォーム業者やガス機器交換専門業者に依頼する方がスムーズですし、費用相場も割安なことが多い傾向にあります。
(4)リフォーム業者
リフォーム業者であれば、浴室乾燥暖房機の購入から設置工事までまとめて依頼ができ、浴室全体のリフォームにも対応してくれます。ただし、リフォーム業者によって施工技術の差が大きいので、腕のいい大工さんが所属しているような技術力のある業者を選ぶのがいいでしょう。
特に浴室乾燥暖房機を新設する際には、ある程度の施工技術が必要になります。
また、電気工事やガス工事に必要な資格の有無も事前に確認しましょう。
(5)ガス機器交換専門業者
ガス機器の交換工事を専門におこなっている業者だと、メーカー希望小売価格よりも大幅に値引きした価格で浴室乾燥暖房機を購入することができるケースもあります。
ただし、提示価格の安さだけで依頼業者を決めると、設置工事後に追加請求を求められるなど、トータルでは高くなってしまうことがあり注意が必要です。
追加請求があるかどうかは事前に必ず確認しましょう。
インターネットで検索する場合、Webサイトに表記されている費用が浴室乾燥暖房機の本体価格のみなのか、工事費込みなのかの確認も必要です。
(6)家電量販店やホームセンター
実物の展示があるのが家電量販店やホームセンターのメリットですが、浴室乾燥暖房機については取り扱い台数が少ないでしょう。
家電量販店やホームセンターは安く買えるイメージがありますが、設置工事を協力下請け業者に依頼するため中間マージンが発生して高額になる傾向があります。
協力下請け業者の施工技術が低いことがあるため注意が必要です。
(7)便利屋系業者
便利屋系業者でも浴室乾燥暖房機の設置・交換を依頼できますが、施工技術不足やガス工事の国家資格の有無には注意が必要です。
浴室乾燥暖房機の寿命はどのくらい?
浴室乾燥暖房機の耐用年数はおよそ10年です。
こちらは使用頻度や使用している環境によって前後します。
換気機能付き浴室乾燥暖房機は、長期使用製品安全表示制度対象製品で、設計上の標準使用期間を超えて使い続けていると、経年劣化による火災などの恐れがあります。
2.業者選びのポイント
それでは、浴室乾燥暖房機の設置や交換をする場合、どこに注目して業者を選ぶべきなのかポイントを紹介していきます。
(1)工事者に浴室乾燥暖房機交換に必要な資格がある
浴室乾燥暖房機の設置工事には、電気式であれば電気工事士、ガス式であればガス主任技術者、ガス機器設置スペシャリスト、簡易内管施工士、ガス可とう管接続工事監督者、ガス消費機器設置工事監督者、液化石油ガス設備士といった資格が必要です。
まずはそのような資格を持っているのかどうかを、業者のWebサイトなどで確認しましょう。
(2)取り扱い製品や工事の様子、費用が明確になっている
業者のWebサイトを見ると、どのような製品を扱っているのか、どのような設置工事に対応しているのかがわかります。
希望する製品を扱っているのかどうかの確認しておくといいでしょう。
設置工事後に追加請求してくるような業者を回避するためにも、工事費込みでどのくらいの費用になるのか、どこからの工事はオプションになるのか明確に示している業者がおすすめです。
(3)工事者の名前や保有資格が明記されている
信頼できる業者は、工事者の身元がはっきりしています。
資格を保有しているのか、どのような実績があるのかが、Webサイトに明記されている業者を選びましょう。
逆に工事者の名前が伏せられていたり、資格の保有がはっきりしないような業者はトラブル予防のためにも避けた方が安心です。
(4)施工事例やお客様の声が写真付きで掲載されている
Webサイト上で、浴室乾燥暖房機の設置工事の実際の様子や完成後の様子などを公開している業者は信頼度が高いといえます。
特にお客様の声については参考になる点が多いので、よく確認しましょう。
(5)見積もりがわかりやすく質問に丁寧にこたえてくれる
見積もりがわかりやすく、項目ごとの内容や追加請求などの質問に対して担当者が丁寧にこたえてくれる業者がおすすめです。
「今日なら値引きしますよ」と焦らせて契約を結ぼうとする業者は、追加の高額請求などトラブルの種になりますので避けた方がいいでしょう。
(6)保証内容の確認
浴室乾燥暖房機を扱っている三大メーカーの保証内容について比較してみましょう。
- リンナイ:保証期間1年(BL認定品は2年)
- ノーリツ:保証期間1年(BL認定品は2年)
- マックス:保証期間1年(10年延長保証は有料/12,500円)
取り扱っている店舗や業者によってはリンナイやノーリツも10年までの延長保証が可能です。
購入する際には事前に確認してみるといいでしょう。
修理と交換|お得な方はどっち?
浴室乾燥暖房機の耐用年数は10年ですので、10年経過して不具合が起こるようでしたら修理をしてもほかの箇所でまた不具合が起こる可能性が高いため、修理よりも交換がお得です。
使用している機器が製造終了している場合、修理部品のメーカーでの保有期間が6年から10年で切れてしまいますので、修理自体できない場合があります。
また、各メーカーとも保証期間であれば無料で修理ができますので、保証内容や期間を確認し、交換よりもまずは修理を依頼するのがいいでしょう。
3.まとめ
浴室乾燥暖房機の設置や交換は、実績があり信頼できる地元のリフォーム業者やガス機器交換専門業者に依頼すると、メーカーに依頼するよりもはるかに安く工事ができてお得です。
ただし、安ければいいというわけでもありません。
業者のWebサイトをしっかり確認し、見積もりや保証内容について担当者と話をしてから決めることをおすすめします。