コンテンツ
浴室乾燥暖房機の交換はいくら?|工事費の目安と工事の流れ
浴室乾燥暖房機の耐用年数は10年ほどですから、故障してから検討するのではなく、それ以前に交換する際の費用や工事にかかる時間などは調べておいた方が交換工事はスムーズです。
この記事を読むと、浴室乾燥暖房機の交換にいくらかかるのか、工事費の費用相場と工事の流れがわかります。
目次
1.浴室乾燥暖房機交換の工事費用相場
浴室乾燥暖房機の交換や新規設置の費用については、換気ダクトの改修工事や追加の配管工事が必要なのかどうかで異なります。基本的に現場調査が必要です。
浴室乾燥暖房機本体費用と工事費用込みのパック料金で打ち出しているケースが多いのですが、工事費用だけに注目すると以下のような費用相場になります。
(1)ビルトイン電気式
既存機器の交換であれば3万円が目安ですが、異なるサイズに交換したり、新規で設置したりする際には、天井開口の拡大・縮小工事に12,000円~22,000円、新規電源配線費に18,000円~35,000円、分電盤のフリーボックス設置に5,500円かかります。
3万円~10万円が費用相場です。
(2)壁掛け電気式(換気機能あり)
既存機器の交換であれば3万円が目安ですが、換気ダクトの設置や改修工事が必要な場合は35,000円かかります。
3万円~65,000円が費用相場です。
(3)壁掛け電気式(換気機能なし)
換気機能がない場合、換気ダクトの設置は不要です。
既存機器の交換であれば25,000円が費用の目安です。
(4)ビルトインガス式(ガス温水式浴室乾燥機の設置あり)
ガス式の設置にはガス配管の工事が必要となり、ガス温水式浴室乾燥機の設置についてはさらに追加の配管や安全設備の設置が必要となります。
工事費用の相場は10万円~20万円です。
(5)ビルトインガス式(ガス温水式浴室乾燥機の設置なし)
ガス温水式浴室乾燥機を設置しない場合は、ガスの配管工事を追加するだけですので安く抑えることができます。
工事費用の相場は8万円~18万円です。
(6)撤去費用
撤去費用には既存機器の撤去のほかに、壁や天井の修復作業が含まれます。
本体+工事費用に撤去費用も含まれているケースが多いですが、撤去費用だけだと電気式の場合は1万円~3万円で、ガス式の場合は2万円~4万円が相場です。
ガス配管の作業が含まれるので、ガス式の方が高くなります。
(7)オプション工事
新規で機器を設置したり、電気式からガス式に交換したりする際に、以下の費用がかかります。
設置する場所や状況、依頼する業者によって費用は変動しますので、まずは見積もりを取って内容を確認してみてください。
内容 | 費用相場 |
配線や配管の延長 | 1万円~5万円 |
電源の増設 | 2万円~5万円 |
ダクトの設置や改修 | 15,000円~4万円 |
壁や天井の加工 | 1万円~3万円 |
2.浴室乾燥暖房機の交換工事の流れ(お申込みから工事完了まで)
続いて、浴室乾燥暖房機交換工事の購入から設置工事までの流れについて解説していきます。
(1)お申込みの流れ
交換業者に取り扱っている商品や工事エリアを確認し、見積もりを依頼します。
見積もりには本体費用のほか、工事費用や撤去費用、必要に応じたオプション費用などが記載されています。
しっかり内容を確認して、質問があれば担当者にくわしく説明してもらいます。
その後に契約が成立、工事日を調整してお申込みは完了です。
商品については配達されるケースと、業者が工事日に直接持ってくるケースがあります。
(2)浴室乾燥暖房機交換工事(当日)の流れ
工事当日は、担当者から一連の説明を受け工事開始、最後に動作確認や使い方の説明という流れです。
工事はまず、既存浴室乾燥暖房機に接続されているダクトを取り外してから、本体を取り外します。
その後、既存ダクトに新しい浴室乾燥暖房機を接続します。
2室換気・3室換気の場合は、洗面所やトイレの通気口についてもカバー交換をします。
ガス式についてはガス漏れ確認をしますが、この際に立ち合っていただくこともあります。
最後に問題なく動くかどうか、立ち合いのもとで動作確認をおこない、基本的な操作方法について説明します。
3.浴室乾燥暖房機の設置・交換工事についてよくある質問
ここからは、浴室乾燥暖房機の設置・交換工事の際によくある質問を紹介していきます。
(1)交換する場合、現在設置されているものと同じサイズや種類を選ばなければいけませんか?
開口寸法を調整する工事をおこなうことによって、別のサイズの浴室乾燥暖房機に交換することができますが、工事費用はその分だけ高額になります。
(2)修理と交換で迷っています。浴室乾燥暖房機の寿命は何年ですか?
浴室乾燥暖房機の耐用年数は10年です。使用から10年を過ぎて不具合が起こった場合は、修理より交換をおすすめします。
メーカーの部品保管期間も機器の製造終了からおよそ7年ほどですから、10年経過時点で修理する部品が残っていないというケースもあります。
(3)ビルトイン浴室乾燥暖房機の型番・品番はどこに書いてありますか?
製造番号は製造登録はがきや所有者登録票で確認できるほか、本体のフィルターを外して貼られているラベルからも確認できます(製品によっては確認できないケースもあります)。
(4)工事はどのくらい時間がかかりますか?
サイズや種類が同じ製品であれば工事はスムーズに進み、2~3時間で完了します。
機器のサイズや種類が異なったり、新しく電源配線工事が必要になったりする場合は5~6時間はかかります。
(5)浴室乾燥暖房機の交換費用はいくらですか?
多機能の製品になればその分だけ本体費用が高額になりますし、現場調査を行った結果、標準工事以外の工事が必要になればその分だけ工事費用が高額になります。
また、依頼する業者によっても交換費用は変わってきますので、数社の見積もりを比較してみてください。
一般的には、本体費用と工事費込みで、電気式だと7万円~15万円、ガス式だと10万円~20万円が目安になります。
(6)浴室乾燥暖房機はどこのメーカーがいいですか?
浴室乾燥暖房機を交換するのであれば、既存のメーカーを選んだ方が開口寸法は一致していますので工事費を抑えることができお得です。
どのメーカーも、乾燥・暖房・換気・24時間換気・涼風といった標準機能は備えていますので、あとは特殊な機能に注目するか、コストに注目するかで比較して決めるのがいいのではないでしょうか。
各人気メーカーの浴室乾燥暖房機について解説記事がありますので、ご参考になさってください。
(7)浴室乾燥暖房機に保証はありますか?
メーカーの標準保証は1年ですが、マックスのように12,500円の有料延長保証を用意しているメーカーもあります。
また、交換工事を依頼する業者によっては、パック料金の中に10年保証を組み込んでいるケースもあります。
保証内容を含め、業者選びについてはコチラの記事も参考にしてください。
▶浴室乾燥暖房機の設置&交換はどこに頼む?業者選びのポイント
(8)給湯器とセットで交換した方がお得ですか?
業者によっては、ガス給湯器と浴室乾燥暖房機をセットで購入して工事を依頼する場合、費用が抑えられるパック商品を販売しているケースがあります。
またエコジョーズに交換する場合、東京にお住まいの方は「東京ゼロエミポイント」を利用してお得に交換できることがありますので、見積もりの際に確認しましょう。
(9)交換工事に必要な準備はありますか?
作業スペースを確保しておいていただけると助かります。
また、工事の日は浴室が使用できない時間がありますので、ご家族で相談して事前に利用するようにしてください。
4.まとめ
なるべくコストを抑えて浴室乾燥暖房機を交換したいのであれば、今使っている機器と同じメーカーで同じサイズの製品を選ぶのが得策です。
業者によっては、本体費用は安くても、工事費が高額になるケースがあります。
契約前に見積もりを取り、追加費用がないかどうかも事前に依頼予定の業者に確認しましょう。