お風呂のお湯が少ないのは故障？｜自分でできる対処法と給湯器の･･･｜ガス給湯器交換サービス

いつもと同じように使っているのにお風呂のお湯が少ない場合、給湯器が寿命を迎えて不具合を起こしている以外にも、いくつかトラブルの原因が考えられます。
給湯器の故障でなければ、自分で対処することも可能です。

この記事を読むと、お風呂のお湯が少なくなった原因や対処法、交換の際の給湯器の費用相場、さらに給湯器を長く使用するためのコツについてわかります。

1．お風呂のお湯の量が少ない原因と、自分でできる対処法

お風呂のお湯がいつもよりも少ないと感じた場合、いろいろな原因が考えられます。
これから紹介する項目に該当するものがないか確認してみてください。

（1）給湯器のトラブル（故障ではないケース）

フィルター（水抜き栓）が汚れている

給湯器のフィルターが汚れていると、お湯の出の勢いが弱くなります。
給湯器本体の水抜き栓を掃除してみると改善される可能性があります。

掃除の手順

1. 給湯器の給水元栓を閉め、浴室・キッチンの給湯栓をすべて開く。
2. 水抜き栓を左に回してはずしてから、歯ブラシで汚れを取る（熱湯が出てくる危険性があるので注意）。
3. 水抜き栓をはめてすべての給湯栓を閉め、給湯器の給水元栓を開き、水抜き栓から水漏れがないか確認する。

複数の場所でお湯を使用している

浴室とキッチンで同時にお湯を使用した場合、給湯器の給湯能力によってはお湯の出が少なくなるケースがあります。
特に寒い冬場では出湯量が夏場よりも低下します。
使用する湯量を増やすためには、20号の給湯器を24号に交換するなど、お湯を多く作れる給湯器への交換が有効です。

通常よりも多くのお湯を使ったため湯量が不足している

エコキュートの場合「学習モード」が搭載されていますので、適切な湯量を計算して夜間に沸かしています。
そのため、いつもよりも使用する湯量が増えるとタンクのお湯を使い切ってしまい、湯切れしてしまうのです。
その場合、「タンク湯増し」や「沸増し」のスイッチを押して対処しますが、昼間に沸増しをするため電気代は上がります。
いつもよりお湯を多く使うことが予想される場合は、事前に沸増しをしておけば湯切れを防止できます。

湯量が少なく設定されている

家族の誰かが設定し直して、湯量が少なくなっている可能性があります。
こちらは台所のリモコンでは操作できませんので、浴室のリモコンで再設定してください。
ふろ湯量表示の数値を大きくすると、お湯張りの量を増やすことができます。

停電などで湯量設定が初期化されている

長時間の停電になると、給湯器のリモコンに表示される時刻や給湯温度、ふろ湯量などが初期化されますので、それが原因でお風呂のお湯が少なくなってしまっているかもしれません。
表示されている時刻がリセットされていますので、時刻を設定し直し、ふろ湯量を再設定すれば通常通りのお湯が出るようになります。

（2）水栓関連のトラブル

家全体の水栓でお湯の量が少ない

水道元栓が全開になっていないため、給湯器へ供給する水が少なくなってしまっているのであれば、水道元栓を全開にしてください。

一部の水栓だけお湯の量が少ない

一部の水栓だけお湯の量が少ない場合は、その止水栓が全開になっていない可能性があります。
止水栓の位置は製品によって異なるためメーカーに問い合わせるか、メーカーのWebサイトで確認してみるのがいいでしょう。
お湯の温度が一定にならない場合は混合水栓の故障の可能性があり、専門業者に依頼して修理・交換の必要があります。

（3）浴槽と配管のトラブル

浴槽のゴム栓が劣化している

長く使用している浴槽の場合、排水口のゴム栓が経年劣化でヒビ割れ、そこからお湯が流れてしまっているかもしれません。
新しいゴム栓をインターネットなどで購入し、自分で交換することで改善できます。購入する際は排水口のサイズを確認しましょう。

浴槽の循環アダプターのフィルターが汚れている

浴槽の循環アダプターに取り付けられているフィルターが汚れていると、お湯の量が少なくなります。
循環アダプターは定期的な掃除が必要です。
浴槽のお湯をすべて抜き、フィルターをはずして歯ブラシで汚れを落とします。
左に回すとはずれますので、取付ける場合は右回しです。

循環口から水漏れしている

給湯器と浴槽を結ぶ配管や接続部分が劣化して、水漏れを起こしている場合もあります。
ゴム栓の交換や循環アダプターのフィルター清掃をしてもお湯が少なくなるのであれば、専門業者に依頼して水漏れが起きていないか点検してもらうのがいいでしょう。

2．給湯器交換の費用相場

給湯器の耐用年数の目安は10年です。
10年を過ぎて不具合が起きた場合は、修理してもほかの箇所にまた不具合が起こる可能性が高いので、交換した方がお得です。
給湯器交換の費用相場をご紹介します（本体費用に工事費、撤去費、消費税込み）。

（1）壁掛け　フルオート

（2）据え置き　フルオート

（3）熱源付　フルオート

（4）マンション前方排気　フルオート

（5）マンションスリムタイプ　フルオート

3．給湯器の寿命をのばす方法と劣化のサイン

給湯器は、工夫して利用することで寿命をのばすことができます。
長く利用するためには、以下の項目を意識するといいでしょう

（1）寿命をのばす方法

お湯の使用頻度を減らす

お湯の使用頻度が高いと、給湯器の内部の部品や配管の劣化が加速します。
できる限りお湯を使わずに水を使うことを意識すると、金属疲労を軽減できます。

凍結対策をする

凍結すると配管の破裂など給湯器が故障する原因になりますので、寒冷地や寒い時期は凍結対策が重要です。
凍結防止機能を運転させ続けるためにも、給湯器の電源は抜かないようにしましょう。
厳しい寒さが予想されているときは、水道管が凍結しないよう、夜中に少量の水が流れるようにしておくのがいいでしょう。

設置場所を工夫する

給湯器の設置場所は、雪害や塩害などの被害を受けにくい場所を選ぶことも、給湯器の寿命をのばすコツです。
また、給排気口の周囲に物が置いてあると不完全燃焼が起こり給湯器の故障の原因にもなりますので、給排気口付近には物を置かないようにしましょう。

こまめに清掃する

先に解説した給湯器の水抜き栓や浴槽の循環アダプターのフィルター掃除を定期的に行うことで、給湯器の寿命をのばすことができます。
台風などのあとは給排気口にゴミが詰まることがありますので、定期的に点検するのがいいでしょう。

機能がシンプルな給湯器を選ぶ

高機能な給湯器は構造が複雑なため、故障や劣化のリスクが高まります。
できるだけ構造がシンブルな単機能給湯器を選ぶと長く利用できます。

入浴剤を入れたら追い焚きを控える

入浴剤を入れた状態で追い焚きをすると、配管が錆びる原因になります。
追い焚きする場合は入浴剤を使用しないことを意識してください。

（2）劣化のサイン

給湯器から異音がする、黒い煙が出るといった場合、重大な事故が起こる危険性がありますので早急に専門業者に連絡して点検・修理・交換が必要です。
また、給湯器本体の熱交換器が不具合を起こすとお湯の温度が不安定になったり、お湯がぬるくなったりしますので、温度が一定になりにくいのは給湯器の劣化サインです。

4．まとめ

お風呂のお湯が少なくなった場合、原因によっては自分で対処が可能です。
給湯器の水抜き栓フィルター清掃や浴槽の循環アダプターの清掃、リモコンの設定確認などを試してみてください。
経年劣化などで給湯器が寿命を迎えているのであれば、早めの給湯器交換をおすすめいたします。