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東京ゼロエミポイントはいつまで?給湯器やガス給湯暖房機に使える補助金を解説

東京都在住であれば、給湯器やガス給湯暖房機の交換の際に地方自治体の補助金制度「東京ゼロエミポイント」が利用できる可能性があります。
補助金によって省エネ効果が高く、ランニングコストを抑えられる給湯器にお得に交換できます。
こちらの記事を読むと、東京ゼロエミポイントの概要や対象期間、補助金額や交換費用の目安についてわかります。
目次
1.東京ゼロエミポイントとは?

2050年カーボンニュートラル実現に向けて国全体が温室効果ガス削減に力を入れている中、東京都独自でも各家庭の家電製品を省エネ性能の高い製品に交換することを推し進める事業を実施しています。
それが支援事業の「東京ゼロエミポイント」です。
(1)2024年11月で旧制度のポイント申請は終了
東京ゼロエミポイントは時期によって大きく2つに分かれます。
2019年10月1日から2024年9月30日までの期間の旧制度と、2024年10月1日以降の新制度です。
旧制度は交換工事を行ってから書類を提出し、商品券やLED割引券に交換できるポイントが付与される仕組みでした。
こちらのポイント申請は2024年11月1日に終了しています。
(2)2024年10月以降は店舗での値引き方式に切り替え
旧制度は購入者が申請する必要があるため、手続きが面倒で提出する書類が多くて大変でした。
新制度ではその点が改善され、省エネ製品購入時に店頭でポイント分を直接値引きする方式に変更されています。
(3)東京ゼロエミポイントの対象となる条件
東京ゼロエミポイントは、購入者が東京都内在住に限定されています。
法人は対象外で、購入した対象機器を必ず都内の住宅に設置することが義務付けられています。
東京ゼロエミポイントの申請は購入先の販売業者が行いますが、事業に登録している「登録家電等販売業者」でなければ対象になりません。
対象となる家電は、設定されている数値以上の省エネ性能を備えたエアコン、冷蔵庫、給湯器、照明器具です。
給湯器は、エコキュート、エコジョーズ、エコフィール、ハイブリッド給湯器が対象です。
(4)給湯器の補助額は?
給湯器の値引き額となるポイントは、エコキュート、エコジョーズ、エコフィール、ハイブリッド給湯器のいずれであっても「12,000円」(1ポイント1円換算)です。
(5)対象期間はいつまで?
東京ゼロエミポイントの対象期間がいつまでなのかは、通常買替え・長期使用家電からの買替えの場合と新規購入の場合で異なります。
給湯器については「通常買替え」のみが対象です。
予算の消化状況によって終了が早まる可能性があります。
【給湯器の場合】 通常買替え、⾧期使用家電からの買替え | 2024年(令和6年)10月1日から2027年(令和9年)3月31日まで |
2.購入予定の給湯器・ガス給湯暖房機は補助金の対象?交換費用はどのくらい?

購入予定の給湯器やガス給湯暖房機が補助金の対象となるのかどうかは、東京ゼロエミポイントの公式Webサイトで検索できます。
公式Webサイトでは、「ノーリツ」や「パロマ」といったメーカーごとの対象製品が確認でき、製品型番や製品名での検索も可能です。
給湯専用だけでなく、床暖房や浴室暖房乾燥機などに利用できるガス給湯暖房機も対象になっています。
ここでは、東京ゼロエミポイントの補助対象となる、エコキュート、エコジョーズ、ハイブリッド給湯器の交換費用の目安についてご紹介します。
交換費用は本体価格の他、標準工事費・撤去費用・消費税込みです。
(1)エコキュート
370L(フルオート) | 38万から78万円 |
460L(フルオート) | 48万から83万円 |
(2)エコジョーズ
給湯(フルオート) | 17万から19万円 |
給湯・暖房(ガス給湯暖房機) | 26万から28万円 |
(3)ハイブリッド給湯器
給湯(フルオート) | 84万から105万円 |
給湯・暖房(給湯暖房システム) | 106万から129万円 |
3.東京ゼロエミポイントの申請方法

それでは、新制度となった東京ゼロエミポイントの申請方法や準備する書類について解説していきます。
(1)申請手続きの流れ
新制度では東京ゼロエミポイントの申請は、購入者ではなく販売業者が行いますので、面倒な申請手続きはありません。
(2)申請に必要な書類
申請には購入者の本人確認書が必要になりますので、マイナンバーカードまたは運転免許証などを用意します。
同意書も必要ですので、同意書の内容を確認して自筆で氏名と電話番号を記入します。
後は販売業者が書類を用意してくれますので、手軽に東京ゼロエミポイントの制度を利用できるようになりました。
(3)注意点
給湯器の買替えについては2027年3月31日までと長い期間になっていますが、予算の上限に到達すると申請の受付が終了してしまいますので、交換を検討されている場合はなるべく早く東京ゼロエミポイントを利用するのがいいでしょう。
また給湯器の性能について条件が決められていますので、購入する給湯器が条件を満たしているのかどうかの確認も重要です。
給湯器別性能条件
エコキュート | JIS C9220に基づく年間給湯保温効率、または年間給湯効率が3.0以上。 (ただし寒冷地仕様は2.7以上) |
エコジョーズ | 給湯暖房器は給湯部熱効率94%以上。 給湯単能器、ふろ給湯器はモード熱効率83.7%以上。 |
エコフィール | 油だき温水ボイラーは連続給湯効率94%以上。 直圧式石油給湯器はモード熱効率81.3%以上。 貯湯式石油給湯器はモード熱効率74.6%以上。 |
ハイブリッド給湯器 | 熱源設備は電気式ヒートポンプとガス補助熱源機を併用するシステムで、貯湯タンクがあり、年間給湯効率(JGKAS A705)が102%以上。 |
エコキュートへの交換は、国の補助金と併用できる可能性がある?
給湯器の中でもエコキュートまたはハイブリッド給湯器への交換であれば、東京ゼロエミポイントだけでなく国の補助金制度との併用が可能です。
4つの支援事業を行っている「住宅省エネ2025事業キャンペーン」で、「給湯省エネ2025事業」ではエコキュート1台あたり基本額6万円(高性能であれば13万円)、ハイブリッド給湯器1台あたり基本額8万円(高性能であれば15万円)の補助金が交付されます。
さらにこれらの給湯器設備導入時に蓄熱暖房機を撤去する場合は8万円の加算、電気温水器を撤去する場合は4万円の加算があります。
給湯省エネ2025事業の申請期間は、東京ゼロエミポイントとは異なり2025年12月31日までで、こちらも予算の上限に達すると終了となります。
申請は東京ゼロエミポイントと同じく販売業者になりますが、店頭での直接割引きではなく、申請後に交付される仕組みです。
両方の補助金制度を利用すれば、10万円以上もお得に給湯器を交換できる可能性があります。
4.よくある質問

Q1. 東京ゼロエミポイントの予算がなくなったら申請はできない?
予算上限に達した場合は、申請期限よりも早く受付が終了する可能性があります。早めの申請がおすすめです。
Q2. すでに給湯器を交換しているが、後から補助金申請できる?
ポイント申請については、2025年1月10日(金)で受付が終了したため、以降、設置後の申請はできません。
現在は、購入時に即時値引きされる仕組みに切り替わっています。
Q3. 賃貸住宅でもゼロエミポイントを利用できる?
戸建住宅だけでなく、共同住宅も対象をしているため、要件を満たせば、賃貸住宅においても活用できる可能性があります。
Q4. 省エネ給湯器の導入で電気代・ガス代はどれくらい節約できる?
機種にもよりますが、年間でガス代や電気代を1万~1.5万円程度節約できる可能性があります。
Q5. 給湯器やガス給湯暖房機の交換で使える東京ゼロエミポイントはいつまで?
給湯器やガス給湯暖房機は買い替えの場合のみが東京ゼロエミポイントの対象ですので、期限は2027年(令和9年)3月31日までです。
ただし、予算上限に達した場合は早めに終了する可能性があるので注意が必要です。
5.まとめ

東京都にお住まいであれば、新制度になった東京ゼロエミポイントを利用して給湯器やガス給湯暖房器を購入するのがお得です。
旧制度よりも手軽に利用できるので、ぜひこの機会に高効率給湯器への交換を検討されてみるのはいかがでしょうか。
東京ゼロエミポイントの申請対象期間は長いですが、給湯省エネ2025事業も併用する予定でしたら、年末になる前に交換工事まで終了するスケジューリングをおすすめします。