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給湯器の交換|タイプや号数の選び方とは
給湯器には耐用年数がありますから、時期が来ると交換する必要があります。
給湯器といってもさまざまなタイプの製品が開発・発売されています。
今回は、給湯器はどれがいいのか悩んだ際のポイントについてお伝えしていきます。
目次
1. まずは今使っている給湯器を確認しましょう
給湯器はどれがいいのかを考える前に、まずは今使っている給湯器を確認しましょう。
確認するポイントは以下の4つです。確認の方法や内容についてはあとで詳しくご紹介します。
設置費用を抑えるのであれば、ガス給湯器のメーカーや設置環境を調べて、今使っている給水管や排気システムをうまく利用できるものがいいでしょう。
容量(号数)や機能についても注意が必要です。設置時よりも家族が増えたのであれば、よりたくさんのお湯が沸かせる大きな容量(号数)への交換も検討しましょう。
また、便利だった機能が交換して使えなくなると生活に不便さを感じてしまいます。
今使っている給湯器を確認することで、新しい給湯器へのニーズがわかってきます。
2. 一般的な給湯器選びの進め方
ガス給湯器の選び方については、「設置場所」「容量(号数)」「機能」の3点に注目します。
機能面では、省エネ効果の高いエコジョーズやエコキュートなどの機種も販売されています。
設置場所と容量と併せて検討してみましょう。
(1)住まいのタイプと設置場所を確認
設置場所は大きく分けて「屋内」と「屋外」になります。
一戸建てであればかなり自由度が高いので、排気などの点を考慮して屋外の壁掛け型や屋外の据置型を選ぶのが一般的です。
マンションなどの集合住宅の場合は屋外に設置することが難しいので、選択肢は制限されることになります。
ベランダの壁掛けや、屋内の壁掛けまたはマンションの玄関ドア近くのスペースであるパイプスペースに設置するのが一般的です。
屋内設置型の給湯器には、排気の仕方が異なる2つのタイプがあります。
室内の空気を取り込んで排気を外にする強制排気型(FE型)と、屋外の空気を取り込んで外に排気する強制給排気型(FF型)があり、FE型とFF型では配管の数も変わってくるので注意が必要です。
交換前の状態を確認し、設置環境に合ったものを選ぶようにしましょう。
(2)号数を選ぶ(今使っている給湯器の号数の確認方法)
水温+25℃のお湯を1分間にどのくらい出せるかというのがガス給湯器の容量の目安です。
大きく分けて16号、20号、24号の3種類で、製品名を確認すると数字が書かれていますので、今使っている給湯器の号数もすぐわかります。
16から始まる番号であれば16号、20から始まる番号であれば20号、24から始まる番号であれば24号です。
必要な容量の目安は、1人暮らしであれば16号で充分です。
夫婦で暮らすのであれば20号、子どもがいて4人家族になると24号の容量はほしいところです。
家族が多いのに小さな容量を使っていると、誰かがシャワーを浴びているときにキッチンと洗面台でお湯が使えないといった不都合が生じます。
給湯器を交換する際は、この先の家族構成のことも考えて選ぶのが重要です。
(3)オートかフルオートか?
機能の面では、「フルオート」なのか「オート」なのかによって異なります。
製品名の番号の後ろのアルファベットで判別が可能です。
リンナイの製品であればAがフルオート、SAがオートです。
ノーリツであればAWがフルオート、SAWがオートになります。
湯はりや追いだき、保温といった機能についてはどちらも変わりがありませんが、フルオートの場合はたし湯まで全自動になります。
そのため誰かがお風呂に入ってお湯が減っても自動でたし湯されます。
オートの場合は手動でのたし湯です。
また、フルオートになると配管の自動洗浄も行ってくれます。
ですからフルオートの方が初期コストは高くなりますが便利です。
ただし、自動でたし湯されるため、光熱費や水道代などはやや上がることになります。
(4)省エネ機能など
世界的にエネルギーが高騰していますので、給湯器のランニングコストを抑えたいと希望する人も多いでしょう。
代表的な省エネ型ガス給湯器には「エコジョーズ」があり、初期コストは高くなりますが、ガスの使用量を13%もカットすることができます。
これまでの給湯器は200℃の排熱を出していましたが、エコジョーズは2次熱交換器が設置されていることでこの排熱をリサイクルすることができ、排熱を約50℃まで抑えることに成功しているからです。
給湯熱効果は約80%から95%まで上昇しています。
家庭で消費されているエネルギーの約28.9%が給湯によるものですから、エコジョーズに替えることで省エネ効果は抜群だといえます。
また製品によっては、リモコンで日々のエネルギーの消費量を確認できたり、現在のエネルギー使用量を確認して家族の省エネ意識を高める機能も搭載しています。
さらに自動でお湯はりの水位を1cm低くしたり、設定より1℃低く保温したり、シャワーの給湯温度を1℃下げるといったエコ機能を使い分けできる製品もあります。
3. 各メーカーの代表的な給湯器のご紹介
ガス給湯器で国内のトップシェアを争っているのは、「リンナイ」と「ノーリツ」です。
それぞれ通常のガス給湯器とエコジョーズの代表的な製品をご紹介いたします。
リンナイ「RUF-A2405AW(B)」
幅470×奥行240×高さ600(mm)の屋外壁掛型なのでマンションにも設置可能。
24号なので大家族でも安心して利用することができます。
フルオートタイプなので、自動湯はり、自動追いだき、自動たし湯、配管自動洗浄の機能があります。
リンナイアプリに対応しており、外出先のスマホから湯はりや追だき、たし湯まで操作が可能です。
リンナイ「RUF-E2406AW」
幅470×奥行240×高さ600(mm)の屋外壁掛型のエコジョーズです。
24号のフルオートタイプで、省エネ効果でガス料金を13%分減らすことができつつ、自動湯はり、自動追だき、自動たし湯、配管自動洗浄の機能もあります。
リンナイアプリで外出先からスマホ操作も可能になっています。
熱効率95%以上で、NOx排出量が50ppm以下という基準を満たしているため、「東京都グレードAA」に認定されています。
ノーリツ「GT-2460AWX-2 BL」
屋外壁掛型、24号のフルオートタイプです。幅469×奥行240×高さ600(mm)。
自動湯張り、自動追焚、自動たし湯、配管自動洗浄の機能の他、入浴時に熱くなり過ぎない「マイルド追だき」や「フレックス保温」でセンサーによるチェックで効率的な保温や省エネを行います。
また「ターボ給湯」で最大出湯量を25%アップさせることも可能です。
ノーリツの専用アプリ「わかすアプリ」で外出先から給湯器を操作できます。
ノーリツ「GT-C2462AWX2 BL」
屋外壁掛型、24号のフルオートタイプです。幅469×奥行240×高さ600(mm)。
エコジューズのため省エネ効果は抜群ですが、「エコ運転」のスイッチを押すことでさらに省エネ効果を高めることができます。
自動湯はり、自動追いだき、自動たし湯、配管自動洗浄の機能の他、マイルド追いだきやフレックス保温、さらに人が湯温に慣れてぬるく感じる前に追いだきを行う「ごきげんオート」の機能も搭載しています。
もちろん「わかすアプリ」にも対応していますので、外出先からスマホで操作可能です。
4. まとめ
各メーカーからいろいろな機能を搭載したガス給湯器が発売されていますので、今使っている給湯器を確認した上で、設置場所や容量なども検討してより便利な給湯器を設置してみることをおすすめいたします。
快適な生活ができるだけでなく、今まで以上にガス料金を抑えたエコな暮らしも実現することが可能です。